アイキャッチ:ストラップを使う4つの理由と選び方780-500

ウクレレはとても軽く小さい楽器ですので、ひょいと持ち上げて腕だけで抱えて演奏することができます。

この手軽さが魅力の一つでもあるのですが、それでも一度は挑戦してみてほしいのが、ウクレレストラップを使っての演奏。

実は初心者ほどストラップをつけるのがおすすめだったりします。このページでは、おしゃれなおすすめストラップ7本の紹介からストラップをつけることの決定的なメリットまで、余すことなく解説します。

ウクレレストラップの種類

まずはストラップの種類から。

ウクレレ用のストラップには、サウンドホールにひっかける首掛けタイプ肩掛けタイプの2種類があります。

首掛けタイプ

首かけタイプストラップ 780-500

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B01N19HKBF

ネックレスのように首からぶらさげて支えるタイプのストラップです。ストラップの先のクリップをボディの下側から通して、サウンドホールにひっかけて使います。

ギターなどでは見かけないウクレレならではのストラップですね。見た目がすっきりしていて、すぐに取り外しができるのがメリット。

ただし完全に手を放してしまうとウクレレが落ちてしまうので、どちらか片方の手はウクレレを支えておく必要があります。

首掛けタイプのメリット
  • 見た目が可愛い
  • ストラップ自体が軽くてすっきりしている
  • すぐにウクレレから取りはずせる
首掛けタイプのデメリット
  • 片方の手はウクレレを支える必要がある
  • 演奏のスタイルによってはサウンドホールにつけるクリップが邪魔になる
  • 高価なウクレレだと、クリップでボディに傷がつかないかヒヤヒヤする(保護テープなどで対策可能)

肩掛けタイプ

肩掛けタイプストラップ 780-500

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B07FTN935H/

大きく肩にかけて使うタイプのストラップです。

首掛けタイプに比べると安定感があり、両手を放すこともできます。幅広のものが多く身体にかかる負担も少ないので、ストラップを着けっぱなしで演奏(練習)したい人にもおすすめ。

ただし肩掛けタイプを取り付けるにはストラップピン(=エンドピン)が必要です。新品のウクレレにこのストラップピンがついていないことがほとんどで、、お店に取り付けを頼むか自分で加工して取り付ける必要があります。(ストラップの取り付け方は記事の最後で紹介します)

肩掛けタイプのメリット
  • 安定感が抜群で両手も離せる
  • 首掛けタイプよりちょっとラク
  • ダイナミックに動きながら演奏する人には必須
首掛けタイプのデメリット
  • ストラップピンを取り付ける必要がある
  • ストラップそのものが比較的大きく、重量感がある

おしゃれなのに使いやすい!おすすめストラップ7選

ここからは当サイトがおすすめするストラップを紹介いたします。

ストラップ選ぶときは「機能性と見た目のどちらをとるか」というのは大きなテーマでしょう。

ここでは充分な機能性がありながらも、いろいろなデザインや素材を用いたおしゃれなストラップを紹介したいと思います。可愛いものからクールなものまでありますよ!

※以下に記載の各商品の価格は参考価格です。リンク先のショッピングサイトではもっとお値打ちに購入できるので、ぜひ探してみてください。

首掛けタイプ : KGLJEAN ウクレレストラップ

参考価格 : ¥626
材質 : ポリエステル (本体)+ プラスチック(フック)

エスニックな柄がおしゃれな首掛けタイプのストラップ。

首掛けタイプですが、ストラップの幅が程よく首にかけても疲れません。クリップ部分が比較的コンパクトなので、右手の邪魔にならないのもメリット。

肩掛けタイプ : ARIA ウクレレストラップ SPS-UKE

ARIA SPS-UKE ウクレレストラップ
参考価格 : ¥1,715
材質 : ナイロン、綿

花柄がかわいい、肩掛けタイプのストラップです。肩に当たる部分はほどよい柔らかさでフィット感があります。裏地がスエードのようになっていて、滑りにくいのも特徴。見た目以上に機能性が高いので、初心者におすすめなストラップ。柄にバリエーションがあります。

肩掛けタイプ / 麻製 : マリナの逸品麻綿 ウクレレストラップ

参考価格 : ¥1,715
材質 : ナイロン、綿

ウクレレによく合うオーガニックな雰囲気が魅力的な麻製のストラップです。通気性が良いので、長時間の練習で汗が気になる人などにもおすすめ。実はこのストラップ、ストラップピンが付属で付いてきます。ありがたや。色のバリエーションが豊富で、管理人はこれの白を使ってます。

首掛けタイプ / シンプル : Fender “F” Tweed ウクレレストラップ

参考価格 : ¥2,070
材質 : ポリエステル

シンプルイズザベスト。ストラップを出来るだけ目立たせたくない人にはぴったりな黒の首掛けストラップです。ギターでも有名なFender(フェンダー)製です。

このほかにも定番のFenderモノグラム柄もあります。

肩掛けタイプ / 革製① : LIVE LINE ウクレレストラップ レザーブラウン

参考価格 : ¥2,205
材質 : 本革

好きな人にはたまらない、革製の肩掛けストラップ。革製は堅さがネックになりがちですが、このストラップは比較的ソフトな質感。重さは少しあるものの、色合いがマイルドなので見た目はゴツくありません。

首掛けタイプ / 革製② : KAMIYA ウクレレストラップ NO.1400

参考価格 : ¥1,512
材質 : 本革

首掛けストラップでも革製はあります。首にかかる部分は最初少し硬めですが、使い込むことで馴染んでいくのも革の魅力。KAMIYA(カミヤ)の首掛けストラップはいろんなデザインがあるので、ぜひ探してみてください。

首掛けタイプ / 紐ストラップ : Famous ウクレレストラップ NO.1500

参考価格 : ¥1,620
材質 :

お馴染みのFamous(フェイマス)の紐ストラップです。すっきりとした紐の雰囲気とビーズの装飾が南国風で、ウクレレストラップならではのデザインですね。こちらもビーズの色の組み合わせにバリエーションがあるので調べてみてください。

紐のタイプは長時間首にかけていると痛く感じる人もいるので、幅広のものも買って練習と本番で使い分けるのもアリです。

ストラップがないと出来ない、4つのコト

伝統的に言えば、そもそもウクレレはストラップを使わずに演奏するのが一般的でした。しかし最近になってストラップを着けて演奏する人がとても増えており、特にプロのウクレレプレーヤーに多いように思います。

プロプレーヤーでストラップを使う人が増えた理由は、

  • 音の迫力を求めてテナーなど大きめのウクレレを使うようになり、ストラップが必要になった
  • ロックやポップスアレンジの曲を演奏する機会が増え、演奏中により派手なアクションを取り入れる奏者が増えた
  • ギターのテクニックなどこれまでウクレレに無かった技術が使われだした。それと同時に、今まで以上に両手の自由さが重要になった

などがあげられるでしょう。

ちょっと初心者には遠い話のようですが、そんなこともありません。
基本的な演奏であっても、ストラップをつけることでウクレレの安定度がグッと増し、演奏はかなりラクになります

ここからは初心者にも当てはまる、ストラップを着けることでしか得られない4つのメリットを紹介しましょう。

演奏に集中できる

ウクレレの演奏に集中できる

ストラップ無しで演奏する場合、右腕の肘から上の部分でウクレレのボディを支える必要があります。

ウクレレを始めたばかりのころは、この支えている右腕が安定せず、よくウクレレがずり落ちてきます。これに気をとられてしまって、本来集中すべき左手の運指や、右手のフォームの練習がおろそかになることがあるのです。

左手の運指や右手のフォームは、演奏の美しさを左右する重要な部分ですので、優先度をあげたいところ。

このようなときにストラップを使うことで、ウクレレの位置や右腕に気を取られることなく、演奏に集中することができます。

それだけでなく、ウクレレの位置が常に同じ位置で安定するので、効率よく正しい演奏フォームを身に着けられるのもメリット。

初心者こそストラップがおすすめな理由です。

右手の可動範囲が広がる

ウクレレを腕で支えたとき、右手の動く範囲は下の画像のようになります。

右手の可動範囲A2

一方、ストラップを使った場合がコチラ。

右手の可動範囲B2 780-400

さすがに上の画像は極端ですが、右肘を固定せずにすむことで、右手の可動範囲はかなり広がります。

これによって演奏の自由度が広がり、個性的なテクニックも取り入れられるようになります。例えば10フィンガーロールなどは、肘を高めの位置にしたほうが簡単なため、立って演奏する場合はストラップが必須です。

サイズに関わらず、好きな高さで弾くことができる

ウクレレを好きな高さで弾ける 780-500

座って演奏するとき、ウクレレのボディを太ももの上にのせて演奏する人も多いですよね。

このとき、ソプラノウクレレだとボディのサイズが小さいので、ボディの位置は低くなってしまいます。それゆえ、演奏中にサウンドホールを覗き込むように猫背になってしまうことも。

座って弾くならコンサートサイズのほうが楽に感じる、という人も多いでしょう。しかしそのコンサートも、立って弾くとなると胸の中心で抱えなければならず、ボディの大きさがかえって邪魔に感じるかもしれません。

ストラップを着ければ、ウクレレのサイズに関わらず好きな位置で弾くことが可能です。座っているときにソプラノを高い位置で弾くことも、立っているときにコンサートを低い位置で弾くことも、思いのままです。

ウクレレから手が離せる

ウクレレから手が話せる

なんだかんだ言って、これが一番の理由かもしれません。

プロのウクレレ奏者を見ると、ほとんどの人がストラップをしていることに気づきませんか?彼らは、ステージで立って演奏するのが基本です。ステージの上では、MCマイクの調整、楽譜めくり、手拍子やその他パフォーマンスなど、演奏以外にも頻繁に手を使います。

プロに限らず、ストラップがあればウクレレから右手(or 両手)を放すことができるので、チューニングであれ、何かものをとるときであれ、とにかく便利なのです。

ウクレレストラップの取り付け方

首掛けタイプと肩掛けタイプでは、ウクレレへの取り付け方が違います。簡単に説明しておきましょう。

首掛けタイプの取り付け方

首かけタイプストラップ拡大

首掛けタイプは、先端に付いているクリップをサウンドホールの下側にくっつけて使います。

サウンドホールの上側からぶら下げるようにして使っている人がたまーにいますが、ウクレレの下側がぐらついてとても弾きにくいのでおすすめしません。

肩掛けタイプの取り付け方

肩掛けタイプの取り付け

肩掛けタイプは片方をテール側のストラップピンに取り付け、もう片方はヘッドにくくりつけるか、ネックの根元あたりのストラップピンに取り付けます。

すでに述べた通り、このストラップピンがたいていのウクレレには付いておらず、自分で穴を開けて付ける必要があります。ちょっとした工具さえ用意すればそれほど難しくはないので、興味のある人はぜひチャレンジしてください。

参考記事
【ウクレレ】ストラップピンの失敗しない取り付け方

また肩掛けタイプの場合少なくとも片方の端はヒモでウクレレにしっかりと結びつけてしまいます。そのため「一度つけたらカンタンにとりはずせない」というデメリットもあるのですが、下のようにヒモの部分をワンタッチで取り外せるような便利アイテムも存在します。

ウクレレストラップを使うことを迷っている方へ

どうですか?好みのストラップは見つけられましたか?

もしかしたらまだストラップを使うことをためらっている人もいるかもしれません。ウクレレの身軽さに魅力を感じていたり、ストラップを使った時の見た目が好きじゃない、という人にはストラップの使用は悩みどころですよね。

それでもなおこのページを見ているのなら、もしかして、

「ストラップはあまり好みじゃないんだけど、着けたほうが弾きやすいんだろうな」と感じてませんか?

これは裏を返すと、「腕で支えると、ウクレレが弾きづらい」とということ。そんな方は、改めて右手のフォームを見直してみてはいかがでしょうか。

参考記事
演奏がラクになる、ウクレレの基本の持ち方・構え方

安定したフォームを身につければ、もちろんストラップなしでも美しい演奏は可能です。当ページではストラップを使うことのいろいろなメリットを紹介しましたが、必ず使うべきだと主張しているわけでもありません。自分が”カッコイイ”、”楽しい”と思えるスタイルを貫き通してもらうのが一番です。

一方で、楽器の習得は何事も経験が大事。ストラップにしかないメリットを実際に体感してみることで、演奏にも新たな発見があるかもしれません。まずは一度トライしてみてはいかがでしょうか。

ウクレレの独学って失敗しやすい・・・

レッスン教室はやっぱり高額だし、移動の時間も無駄。やっぱり自分のテンポで練習できる独学が一番、そう考える人は多いでしょう。

今ではネットでたくさん情報が得られますし、ウクレレを独学で練習するのは昔に比べるとずいぶん簡単になりました。

しかし、むしろ情報が多すぎてどんなテクニックをどの順番で練習すればいいのか戸惑いませんか?

市販の教則本を買おうにも、不親切なものが多いのも事実。写真や文章だけではいまいち理解できず、欠かすことの出来ない基礎が抜け落ちてしまうこともあります。

こんなふうにウクレレを初めてすぐの頃にスムーズに練習できず、本当の楽しさを知らないままウクレレが押入れに行ってしまう…なんてことはよくあることです。

手軽に始められる趣味として大人にも人気の高いウクレレですが、時間のない大人だからこそ無駄なく・効率よく練習したいもの。

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