「ウクレレって、本体さえ買えばすぐ始められるの?」
「他に必要なものってなに?」
などなど、これからウクレレを始める人なら、ウクレレの関連アクセサリーも気になるところではないでしょうか。
厳密にいえば、ウクレレは弦さえ張られていればそのまま弾き始めることが可能です。とはいうものの、快適なウクレレライフは過ごすには本体だけではやっぱり物足りません。
一週間も弾いていれば必ず欲しくなる、むしろ無いとやってられない、そんなアイテムがいくつかあります。
この記事では、そんなウクレレの関連アクセサリー・グッズを、
- “最初に買っておくべき”必須アクセサリー
- “後できっと欲しくなる”関連アクセサリー
- “あると便利な”お役立ちアクセサリー
の3つの重要度順に分けて紹介したいと思います。
*ウクレレ本体の選び方も気になるかたはコチラ↓
“最初に買っておくべき”ウクレレ必須アクセサリー
まず、ウクレレの演奏においてとくに使用頻度が高い、必須アクセサリーを紹介したいと思います。
これらは遅かれ早かれ必要になるものですので、最初にウクレレを購入するときに一緒に買ってしまうのが無難でしょう。
1.チューナー :重要度★★★★★
ウクレレをチューニング*するためには、チューナーが欠かせません。
(*チューニング=調律。音程を合わせること。)
ウクレレは特にチューニングが狂いやすい楽器で、演奏や練習のたびにチューニングを行います。
スマホアプリや他の楽器を使っての代用もできますが、正確さや便利さを考えるとチューナーは必須アイテムです。
おすすめのチューナー :Famouse – UT-301
参考価格 | ¥2,095 |
機能 |
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おすすめのチューナーは、国産ウクレレの老舗ブランドFamous(フェイマス)から販売されているUT-301。液晶画面の見やすさと、チューニングの安定性において、とても使いやすいモデルです。
2.クロス :重要度★★★★☆
もしもウクレレが汚れてしまったら、その辺の布やティッシュで拭けばよいと思っていませんか?とんでもない。ウクレレのお掃除には必ず楽器専用のクロス(布)を使いましょう。
ウクレレを演奏していると、必ず汗や手アカがついてしまいます。それらの汚れを放置しておくと、汚れ自体が空気中の水分を吸ってしまい、その水分にさらに新たなホコリ汚れが吸い寄せられる、という悪循環を繰り返します。その結果、ウクレレの表面に汚れの層ができてしまうのです。
これは見た目に美しくないだけでなく、音の響きにも影響します。
楽器専用クロスには特殊な繊維が用いられており、デリケートな楽器の表面を傷つけずにしっかり拭き上げられます。演奏が終わったら、クロスでウクレレをさっと拭いてあげましょう。
おすすめのクロス :MORRIS – クリーニングクロス
参考価格 | ¥1,080 |
アコースティックギターの人気メーカーMORRIS(モーリス)のクリーニングクロスです。2~5ミクロンという極細繊維は、塗装面にダメージを与えることなくしっかり汚れを絡めとります。洗えば数年でも使えるのが魅力。
ウクレレの正しいお手入れ方法を写真で解説
“後できっと欲しくなる”ウクレレ関連アクセサリー
かならず必要ではないけども、ウクレレプレーヤーなら必ず欲しくなる。そんな小物・グッズもたくさんあります。
ここからは、いつ買っておいても損はない、ウクレレのおすすめ関連グッズを紹介します。
3. 交換用の弦 :重要度★★★★☆
ウクレレの弦はギターなどに比べると切れにくく、場合によっては1年でも2年でも使えてしまいます。
ただし同じ弦を1年も使えば、劣化によって音質がかなり変化します。たとえまだ音が鳴ったとしても交換するべきでしょう。
もちろん、今の弦が切れてしまったときは重要度★★★★★です。最初に買う必要はないとしても、ある意味必需品ですね。
また、弦は材質やブランドによって音質がかなり変わります。ウクレレ本体を変えずとも、お手軽にいろんな音を試すことができる機会でもあるので、ぜひ今の弦を使い込んだら新しい弦に挑戦してみてください。
参考記事→弦
4. オイル、ポリッシュ :重要度★★★★☆
ウクレレの日々のお手入れについては、演奏後にクロスで乾拭きしてあげるだけで充分なのですが、長期的に見るともうひと手間欲しいところです。
ウクレレの木材は放置すると、乾燥してひび割れが起きたり、乾拭きだけでは落としきれなかった汚れがこびりついてしまうことがあります。
数か月に1回、季節の変わり目ごろに専用のオイル(保湿油)やポリッシュ(研磨剤)を使って、しっかりとお掃除してあげてください。
きちんとメンテナンスしてあげれば、大事なウクレレが美しくなるだけでなく、長持ちもします。
おすすめのポリッシュ :Ken Smith – Pro Formula Polish
参考価格 | ¥1,200 |
楽器店でも使われている、木製楽器の定番ポリッシュです。ヨゴレの吸着力がたかく、使った後に美しいツヤが出るので一度使うと病みつきになります。いかなる塗装にもダメージを与えないのが安心です。
おすすめのオイル :Howard オレンジオイル
参考価格 | ¥1,400 |
こちらもかなり定番です。指板用オイルというとレモンオイルが有名ですが、キツい柑橘系の匂いが苦手な人も多いはず。こちらのオレンジオイルも柑橘系の匂いはありますが、気にならないレベルです。オイル液はしっとりめの質感ですが、指板に塗ると意外とさらっと伸びます。少量でもそれなりに潤うので安心です。
ウクレレの正しいお手入れ方法を写真で解説
5. ウクレレスタンド :重要度★★★☆☆
小柄で場所をとらないウクレレですが、その軽さゆえに、ちょっとした振動や風ですぐに倒れてしまいます。
そんな時におすすめなのがウクレレスタンド。これさえあれば、毎回壁に立てかけようと必死にバランスをとる手間が省けます。
おすすめのスタンド :Hercules ウクレレスタンド
参考価格 | ¥2,200 |
細めのフレームが使われていてスタンド自体はとても軽いですが、構造が優れているのか、安定感は抜群です。少しお値段は高めですが、他のスタンドと比べてもウクレレを置いた時の安心感が一味違うのでおすすめです。
6. ストラップ :重要度★★★☆☆
ウクレレはサイズが小さいので、腕だけで支えて演奏することができます。
しかし、この状態だと右手の可動範囲が限られてしまうので、見た目に抵抗がなければストラップを使ったほうが楽に演奏できるでしょう。
特に、立って演奏することが多い方は弾き心地が全然違ってくるので、おすすめです。
おすすめのストラップ :ARIA SPS-UK ウクレレストラップ
参考価格 | ¥1,715 |
花柄がかわいい、肩掛けタイプのストラップです。肩に当たる部分はほどよい柔らかさで、見た目以上に体にフィットします。裏地がスエードのようになっていて、滑りにくいのも特徴です。柄にバリエーションがあります。
7. ウクレレ教則本 :重要度★★★★☆
残念ながら、何も見ずに完全な独学でウクレレをマスターするのは至難のワザでしょう。
出来ることなら当サイトを利用してグングン上達してほしいところですが、やはりきちんとした教則本には負けます。
優れた教則本は、ウクレレの上達に必要な知識とテクニックが体系立てて説明されており、しっかりと基礎から学ぶことができます。基礎が身についているかどうかは、後々大きな差となって出ますので、早い段階から教本を見てしっかり学ぶことはかなり重要です。
おすすめのウクレレ教則本:「古川先生の初心者向けウクレレ講座」
「古川先生の初心者向けウクレレ講座」では、付属のDVDの中で、これでもかというくらい、細かく丁寧にウクレレの練習方法が説明されています。(左利きの人のために左右反転動画も用意するという徹底ぶり)
楽譜も12曲分ついてくるので、この教本ひとつあれば確実に「初心者」のレベルは超えられるでしょう。収録曲は往年の名曲が多く、特にシニアの方にはオススメです。
この教本は下の記事で詳しくレビューもしていますので、気になる方はぜひ読んでみてください。
チューナーやクロスといった必須アクセサリーとKALA(カラ)のウクレレ本体が一緒になった、入門セットもあるので、このセットさえあればすぐにウクレレが始められます。
“あると便利な”ウクレレお役立ちアクセサリー
最後に、ウクレレ演奏にまつわるアレコレを一気にラク〜にしてくれるお役立ちグッズの紹介です。
こういったアイディア商品は日々新しいものが出ているので、ネットで探すだけでもワクワクします。今回はその中でも定番と呼べるものをいくつか紹介しますね。
8. ストリングワインダー
弦を交換するとき、新しい弦をゆるゆるの状態からピンと張った状態にするまで、ペグを何度も回さないといけません。特にギアペグなどは、あの小さな部分を何十回と回す必要があります。
そんな時はこのストリングワインダーを使って、ペグ回しをラクにしちゃいましょう。
ストリングワインダーは、先端をペグに固定し、取っ手状の部分を握って回すことで、ペグを指先ではなく腕の力で回すことのできる器具です。
指先で回すのに比べて、何倍も素早くペグを回すことができます。一度使ったらもう手放せない、むしろ必需品です。
おすすめのストリングワインダー :PLANET WAVES PWPW1 ペグワインダー
参考価格 | ¥1,300 |
アコースティックギター用サイズのペグと、エレキギター、ウクレレ用サイズのペグの両方に使えます。間違ってベース用(PWPW1B)を買わないようにしましょう。
9. カポタスト
カポタストとは、フィンガーボードを挟みこんで、全体のキー(音程)を上げることの出来る道具です。
特に弾き語りをする時に、自分の声の高さに合わせてキーを変えるのに役立ちます。
おすすめのカポタスト :Morris ウクレレ用イーグルカポ
参考価格 | ¥900 |
Morrisが販売している、ウクレレ用カポタストです。ギター用のカポタストは種類が豊富ですが、サイズが大きくウクレレには使えませんので、間違って購入しないように気をつけましょう。
10. ピック
ギターの経験がある人は、ピックを使うほうがラクに感じるかもしれませんね。
実のところ、ウクレレは指弾きで演奏するプレーヤーがほとんどです。指弾きでしかできない個性的なテクニックもたくさんありますので、基本的には指弾きを習得することをおすすめします。
一方で、力強いストロークや、速い単音フレーズなどはピックのほうが有利なこともあります。
安価なものなので、演奏のバリエーションを増やすという意味でひとつ持っておくと楽しみが増えるでしょう。
おすすめのピック :Famous ウクレレピック(本皮製) 3枚セット
参考価格 | ¥900 |
珍しい革製のピックです。よく見かけるプラスチックやべっ甲製のピックだと、ウクレレにはタッチが強すぎるため、革製やフェルト製のピックが好まれます。
親指に固定して、ピック弾きとアルペジオの両方が同時にできる、サムピックと呼ばれるものもあります。
まとめ
以上、必需品から便利アイテムまで、いろいろなウクレレアクセサリーを紹介しました。
もちろん楽器の上達に一番大事なのは「練習」であって「モノを増やすこと」ではありません。
とはいえ、いろんなアイテムを試して、どのように演奏や音色が変わるのかを試して見るのもまたウクレレの楽しみ方のひとつです。ちょっと練習に物足りなさを感じたときの刺激として、新しいアクセサリーの購入を検討してみるのはいかがでしょうか。