チューニングとは、ウクレレの弦をあらかじめ決められた音程に調律しておくこと。
ウクレレの演奏において、チューニングは非常に重要です。
人がウクレレをやギターを演奏しているのを見て「下手だな」「初心者っぽいな」と感じてしまうとき、その一番の原因はチューニングが合っていないことだったりします。
ウクレレ演奏の基本の「き」とも言えるチューニングですが、実はとってもカンタン。その方法を詳しく、そして分かりやすく紹介していきます。
*まだチューナーを持っていない人は、クリップ型電子チューナー(クロマチックタイプ)かスマホアプリを使うのがおすすめです。
・ウクレレチューナーの選び方とおすすめ7選+おまけ3品
・ウクレレのチューニングアプリを8つ使い倒してランキングにしてみた
▼クリックで各項目までスクロール▼
目次
クリップ型電子チューナー(クロマチック)を使って、ウクレレをチューニングする
クリップ型チューナーとは、ウクレレのヘッドに取り付けてチューニングする電子チューナーのことです。
クリップ型チューナーにはクロマチックタイプのものと、ウクレレ専用タイプがあります。
クロマチックタイプとは、ドレミファソラシドとそれぞれの#を含む全12音階を表示できるチューナーのことで、色々な楽器に使うことができます。ギター用のチューナーなどはクロマチックタイプがほとんどです。対してウクレレ専用タイプとは、ウクレレで使う音階、ラ(A)/ミ(E)/ド(C)/ソ(G)だけを表示するものです。
ここではクロマチックタイプの使い方を説明しますので、ウクレレ専用タイプの使い方は次の「クリップ型電子チューナー(ウクレレ専用)を使って、ウクレレをチューニングする」を見てください。
クロマチックモードとウクレレ専用モードのどちらも選べるチューナーの場合は、他の楽器にも応用の効くクロマチックモードに慣れておくことをお勧めします。
【動画】クリップ型電子チューナー(クロマチック)を使ったチューニングの方法
クリップ型電子チューナー(クロマチックタイプ)を使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. ウクレレのチューニングの音階
ウクレレのチューニングの音階は、
です。
各弦の開放音(どこも押さえずにそのまま弦を弾いた音)が、上記の音階になるように調整していきます。
- 弦楽器の音程を表現するときは、お馴染みの「ドレミファソラシド」ではなく、「CDEFGABC」というアルファベット表記を使います。楽譜を見るときもよく出てきますので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- ウクレレを構えたときにいちばん下の弦が1弦で、上にあがるにつれて2弦、3弦、いちばん上が4弦です。混乱しやすいので注意しましょう。
2. チューニングは「ペグ」を回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
3. チューナーをウクレレにセットして、電源をON
チューナーのクリップをウクレレのヘッドに取り付け、液晶画面が見えるようにセットしましょう。
チューナーの電源もONにしておきます。チューニングモードが選べる場合はCHROMATIC(クロマチック)モードを選択してください。
4. 1弦から音を合わせていく
弦は1本ずつチューニングしていきます。まずはいちばん下の1弦から始めましょう。
最初に1弦のペグを少し緩めておきます(ギアペグ1回転ぶんくらい)。
- チューニングの前にあらかじめペグを緩めておくのは、演奏中に音が狂いやすくなるのを防ぐためです。
5. チューナー画面にAと表示されるまでペグを回す
試しに1弦を鳴らしてみましょう。
チューナーの画面にアルファベットが表示されていますか?同時に画面の針が左右に動いたり、振り切れていたりするはずです。
このときチューナーの針が中心より左にあるとき、表示されている音程より音が低いことを意味します。逆に中心より右にふれる場合は音が高いことを意味します。画像だと「G#より少し高い」状態ですね。
チューニングは、目的の音程(=1弦ならA)が表示された状態で、針がちょうど中心になるようにペグを回すのが主な作業になります。
まずは何度か弦を鳴らしながら、チューナー画面にAと表示されるまでペグを回してみてください。どちらに回せば良いかわからなくなったら、先ほどの音階の画像を参考にしましょう。
6. 中心より少し低い音程で止める
画面にAと表示されたら、さらに画像のように針が中心のすこし左に来るようにしてください。
7. 針の動きを見ながら微調整する
ここからはゆっくりと弦の音程を高めながら、針を中心に近づけてみましょう。
8. 針が中心を超えてしまったら
ペグを回しすぎてしまい、針が中心を超えてしまうことはよくあります。
こんなときはペグを緩めながら中心に近づけるのではなく、いったん中心の左側まで一気に緩めて、そこからあらためて弦の音程を高めながら調整しましょう。
ペグを緩めながら中心に近づけると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるからです。
このように微調整を繰り返しながら針を中心に合わせます。
9. 他の弦も同様にチューニングする
針がちょうど中心の目印で安定したら、1弦のチューニングは完了です。(チューナーによってはこのときに表示の色が変わります。)
残りの3本の弦も、2弦=E、3弦=C、1弦=Gとなるように、同様にチューニングしていきましょう。
10. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、心地よい音が鳴ることを確認してみてください。
これにてチューニング完了です!
▼クリックで各項目までスクロール▼
クリップ型電子チューナー(ウクレレ専用)を使って、ウクレレをチューニングする
クリップ型チューナーとは、ウクレレのヘッドに取り付けてチューニングする電子チューナーのことです。
クリップ型チューナーにはクロマチックタイプのものと、ウクレレ専用タイプがあります。
ここではウクレレ専用タイプの使い方を説明しますが、クロマチックとウクレレ専用でモードが切り替えられるチューナーの場合は、他の楽器にも応用の効くクロマチックモードを選ぶことをおすすめします。
【動画】クリップ型電子チューナー(ウクレレ専用)を使ったチューニングの方法
クリップ型電子チューナー(ウクレレ専用)を使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. ウクレレのチューニングの音階
ウクレレのチューニングの音階は、
です。
各弦の開放音(どこも押さえずにそのまま弦を弾いた音)が、上記の音階になるように調整していきます。
- 弦楽器の音程を表現するときは、お馴染みの「ドレミファソラシド」ではなく、「CDEFGABC」というアルファベット表記を使います。楽譜を見るときもよく出てきますので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- ウクレレを構えたときにいちばん下の弦が1弦で、上にあがるにつれて2弦、3弦、いちばん上が4弦です。混乱しやすいので注意しましょう。
2. チューニングは「ペグ」を回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
3. チューナーをウクレレにセットして、電源をON
チューナーのクリップをウクレレのヘッドに取り付け、液晶画面が見えるようにセットしましょう。
チューナーの電源もONにしておきます。チューナーモードが何種類か選べる場合はUKULELE(C)モードを選択してください。
今回画像で使用しているのはKORGのHT-U1というウクレレ専用チューナー。ヘッドのような形をしており、それぞれのペグの位置のLEDが、チューニングしている弦の音程に対応して光る仕組みになっています。チューナーモードは選べず、(C)モードのみです。
4. 1弦から音を合わせていく
弦は1本ずつチューニングしていきます。まずはいちばん下の1弦から始めましょう。
まず最初に1弦のペグを少し緩めておきます(ギアペグ1回転ぶんくらい)。
- チューニングの前にあらかじめペグを緩めておくのは、演奏中に音が狂いやすくなるのを防ぐためです。
5. チューナー画面にAと表示されているのを確認する
試しに1弦を鳴らしてみましょう。
チューナーに(1)という数字や(A)が表示されていますか?画像(HT-U1)だとAのランプが光っています。それと同時にチューナーの針が左右に動いたり振り切れたりしていますよね。
このとき、チューナーの針が中心より左(下)にあるときは音が低い、逆に右(上)にふれる場合は音が高いことを意味します。
チューニングは、目的の音程(=1弦の場合はA)が表示された状態で、針がちょうど真ん中になるようにペグを回して調整するのが主な作業になります。
まずは何度か弦を鳴らしながら、画像のように針が中心のすこし左(下)に来るようにペグを回してください。
針がどちらかに振り切れて動かない場合は、音が低すぎたり高すぎます。針が動くまでペグを大胆に回してみましょう。
6. 1弦以外の弦の音程が表示されてしまうときは?
そもそも1弦を弾いているのに、他の弦が表示されることもあります。
これはペグが緩みすぎて、他の弦の音程まで音が低くなってしまっているせいです。弦を交換したばかりのときにも同じことが起こります。(逆に音が高すぎることもあります)
先ほどの音階の画像を見ながら、目的の音程まで一気にペグを巻きましょう。
7. 針の動きを見ながら微調整する
針が中心よりすこし左(下)まで来たら、ここからはゆっくりとペグを回して弦の音程を高めながら、針を中心に近づけていきます。
8. 針が中心を超えてしまったら
ペグを回しすぎてしまい、針が中心を超えてしまうことはよくあります。
こんなときはペグを緩めながら中心に近づけるのではなく、いったん中心の左側まで一気に緩めて、そこからあらためて弦の音程を高めながら調整しましょう。
ペグを緩めながら合わせると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるからです。
このように微調整を繰り返しながら針を中心に合わせます。
9. 他の弦も同様にチューニングする
針がちょうど中心の目印で安定したら、1弦のチューニングは完了です。(チューナーによってはこの時に表示の色が変わるものもあります。)
他の弦についても、3弦=C、2弦=E、1弦=Aとなるように、同様にチューニングしていきましょう。
9. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、心地よい音が鳴ることを確認してみてください。
これにてチューニング完了です!
▼クリックで各項目までスクロール▼
カード型電子チューナー(クロマチック)を使って、ウクレレをチューニングする
カード型電子チューナーとは、内臓されたマイクでウクレレの音を直接拾ってチューニングする、電子チューナーのことです。
カード型電子チューナーにはクロマチックタイプとウクレレ専用タイプがあります。
クロマチックタイプとは、ドレミファソラシドとそれぞれの#を含む全12音階を表示できるチューナーのことで、色々な楽器に使うことができます。ギター用のチューナーなどはクロマチックタイプがほとんどです。対してウクレレ専用タイプとは、ウクレレで使う音階、ラ(A)/ミ(E)/ド(C)/ソ(G)だけを表示するものです。
ここではクロマチックタイプの使い方を説明します。
ウクレレ専用のカード型電子チューナーはめったに見たことがありませんが、クロマチックモードとウクレレ専用モードをどちらか選べるものはあります。
ウクレレ専用モードでのチューニングの方法を知りたい方は「クリップ型電子チューナー(ウクレレ専用)を使ってウクレレをチューニングする」を参考にしてください。
基本的には他の楽器にも応用の効くクロマチックモードに慣れておくことをお勧めします。
【動画】カード型電子チューナー(クロマチック)を使ったチューニングの方法
カード型電子チューナーを使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. ウクレレのチューニングの音階
ウクレレのチューニングの音階は、
です。
各弦の開放音(どこも押さえずにそのまま弦を弾いた音)が、上記の音階になるように調整していきます。
- 弦楽器の音程を表現するときは、お馴染みの「ドレミファソラシド」ではなく、「CDEFGABC」というアルファベット表記を使います。楽譜を見るときもよく出てきますので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- ウクレレを構えたときにいちばん下の弦が1弦で、上にあがるにつれて2弦、3弦、いちばん上が4弦です。混乱しやすいので注意しましょう。
2. チューニングは「ペグ」を回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
3. チューナーをセット
ではまずチューナーを机の上、譜面台の上、膝の上など、ウクレレの音を拾いやすい場所に置いてください。
カード型電子チューナーは内蔵マイクで周囲の音をすべて拾うので、屋外など騒音のある場所では使用できません。静かな場所でチューニングするようにしましょう。
4. チューナーの電源をON
チューナーの電源をONにしてください。チューニングモードが選べる場合はCHROMATIC(クロマチック)モードを選択しておきます。
また、周波数は必ず440Hzに設定しておきましょう。CALIB、NOTE、PITCHなどと表示されているボタンで調整できるはずです。周波数についてはここでは深く説明しませんが、端的にいうなら、全体の音程を微妙に高くしたり低くしたりできる機能です。ウクレレ演奏では440Hzに設定しておくことが一般的です。
5. 1弦から音を合わせていく
弦は1本ずつチューニングしていきます。まずはいちばん下の1弦から始めましょう。
最初に1弦のペグを少し緩めておきます(ギアペグ1回転ぶんくらい)。
- チューニングの前にあらかじめペグを緩めておくのは、演奏中に音が狂いやすくなるのを防ぐためです。
6. チューナー画面にAと表示されるまでペグを回す
試しに1弦を鳴らしてみましょう。
チューナーの画面にアルファベットが表示されていますか?同時に画面の針が左右に動いたり、振り切れていたりするはずです。
このときチューナーの針が中心より左にあるとき、表示されている音程より音が低いことを意味します。逆に中心より右にふれるときは音が高いことを意味します。画像だと「G#より少し高い」状態ですね。
チューニングは、目的の音程(=1弦ならA)が表示された状態で、針がちょうど中心になるようにペグを回すのが主な作業になります。
まずは何度か弦を鳴らしながら、チューナー画面にAと表示されるまでペグを回してみてください。どちらに回せば良いかわからなくなったら、先ほどの音階の画像を参考にしましょう。
7. 中心より少し低い音程で止める
画面にAと表示されたら、さらに画像のように針が中心のすこし左に来るようにしてください。
8. 針の動きを見ながら微調整する
ここからはゆっくりと弦の音程を高めながら、針を中心に近づけてみましょう。
9. 針が中心を超えてしまったら
ペグを回しすぎてしまい、針が中心を超えてしまうことはよくあります。
こんなときはペグを緩めながら中心に近づけるのではなく、いったん中心の左側まで一気に緩めて、そこからあらためて弦の音程を高めながら調整しましょう。
ペグを緩めながら合わせると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるからです。
このように微調整を繰り返しながら針を中心に合わせます。
10. 他の弦も同様にチューニングする
針がちょうど中心の目印で安定したら、1弦のチューニングは完了です。(チューナーによってはこのときに表示の色が変わります。)
残りの3本の弦も、2弦=E、3弦=C、1弦=Gとなるように、同様にチューニングしていきましょう。
11. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、心地よい音が鳴ることを確認してみてください。
これにてチューニング完了です!
▼クリックで各項目までスクロール▼
スマホアプリを使って、ウクレレをチューニングする
最近ではスマホアプリのチューナーも進歩していて、十分実用できるレベルになっています。
スマホ内蔵のマイクを使った、カード型電子チューナーと同様のチューニング方法です。
今回は一番オススメのiPhone用チューニングアプリN-Track Tuner(エヌトラック・チューナー)を使ったチューニングの方法を説明します。
【動画】スマホアプリを使ったチューニングの方法
スマホアプリを使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. ウクレレのチューニングの音階
ウクレレのチューニングの音階は、
です。
各弦の開放音(どこも押さえずにそのまま弦を弾いた音)が、上記の音階になるように調整していきます。
- 弦楽器の音程を表現するときは、お馴染みの「ドレミファソラシド」ではなく、「CDEFGABC」というアルファベット表記を使います。楽譜を見るときもよく出てきますので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- ウクレレを構えたときにいちばん下の弦が1弦で、上にあがるにつれて2弦、3弦、いちばん上が4弦です。混乱しやすいので注意しましょう。
2. チューニングは「ペグ」を回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
3. アプリをダウンロードする
Appストアで「n-track tuner」と検索して、ダウンロードしてください。
4. アプリの画面を開いて、スマホをセット
アプリを開いたら、そのまま画面が見えるように、机の上・譜面台の上・膝の上などウクレレの音を拾いやすい場所にスマホを置きましょう。
スマホを使ったチューニングは周囲の音もすべて拾うので、屋外など騒音のある場所ではチューニングできません。静かな場所でチューニングするようにしましょう。
5. 1弦から音を合わせていく
弦は1本ずつチューニングしていきます。まずはいちばん下の1弦から始めましょう。
最初に1弦のペグを少し緩めておきます(ギアペグ1回転ぶんくらい)。
- チューニングの前にあらかじめペグを緩めておくのは、演奏中に音が狂いやすくなるのを防ぐためです。
6. 画面にAと表示されるまでペグを回す
試しに1弦を鳴らしてみましょう。
スマホ画面の【①】にアルファベットの音程が表示され、【②】のメーターが左右に振れるはずです。
このとき、メーターが中心より左にある場合は、表示されている音程(アルファベット)より少し音が低い、逆に右にふれる場合は少し音が高いことを意味します。
まずは何度か弦を鳴らしながら、【①】にAと表示されるまでペグを回してみてください。回す方向は先ほどの音階の画像を参考にしましょう。
7. 針の動きを見ながら微調整する
Aと表示されたら、さらに画像のようにメーターが中心のすこし左に来るようにしてください。
ちなみに【③】は音の大きさ、【④】は音の周波数を測定する機能です。チューニングにはあまり関係のない機能なので、「見た目がかっこいいなぁ」くらいに思っていて大丈夫です。
8. 針の動きを見ながら微調整する
目的の音程(=1弦ならA)が表示された状態で、メーターがちょうど中心になるように調整するのがチューニングの主な作業です。
ここからはゆっくりと弦の音程を高めながら、メーターを中心に近づけてみましょう。
9. メーターが中心を超えてしまったら
ペグを回しすぎてしまい、メーターが中心を超えて音程が高くなることはよくあります。
こんなときはペグを緩めながら中心に近づけるのではなく、いったん中心の左側まで一気に緩めて、そこからあらためて弦の音程を高めながら調整しましょう。
ペグを緩めながら合わせると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるからです。
このように微調整をくり返しながら針を中心に合わせます。
10. 他の弦も同様にチューニングする
メーターがちょうど中心の目印で安定したら、1弦のチューニングは完了です。
チューニング中はしきりに動いていた画面左下の数字(音程のズレを計る数値)も、「-」と表示されているはずです。
*少し動いているくらいならOKです。
残りの3本の弦も、2弦=E、3弦=C、1弦=Gとなるように、同様にチューニングしていきましょう。
11. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、心地よい音が鳴ることを確認してみてください。
これにてチューニング完了です!
▼クリックで各項目までスクロール▼
音叉を使ってウクレレをチューニングする
音叉(おんさ)は、振動させるとA(ラ)の音を発生させる金属製の道具です。(他の音程を出す音叉もあります)
シンプルなチューニング道具なので、オーケストラなどウクレレ以外の楽器にもよく使われます。
【動画】音叉を使ったチューニングの方法
音叉を使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. 基準音を使ったチューニング
音叉を硬いところで叩いて振動させるとA(ラ)の音がでます。
この音叉の音(=基準音)に合わせるように1弦をチューニングし、さらにその1弦の音に合わせて他の弦をチューニングしていく、というのがチューニングの手順です。
これを行うにはまず、ぞれぞれの弦の音程の相互関係を知る必要があります。
2. ウクレレの弦の、音程の相関関係
上の図はウクレレの各弦の開放音、およびフレットを押さえたときの音程を表したものです。
よくよく見てみると、異なる弦でも特定のフレットを押さえれば同じ音程が出せることに気づきませんか。
たとえば1弦の開放音は(A)ですが、2弦の5フレットを押さえたときも同じ(A)です。
あるいは2弦の開放音と3弦の4フレットはどちらを押さえても(E)が出ます。同様に4弦2フレットは1弦の開放音と同じ(A)です。
ウクレレはどれかひとつの弦さえ音程が合っていれば、その音を基準にしてすべての弦の音程を合わせられます。
例えば音叉を使ったチューニングでは、まず音叉の音(A)に1弦を合わせます。
次にその1弦の音と2弦の5フレットが同じ音になるように、2弦を調整します。次いで2弦と3弦、1弦と4弦とすべての弦を調整していくことで、最終的にすべての弦のチューニングができるのです。
それでは具体的なチューニング方法を見ていきましょう。
- 弦楽器の音程を表現するときは、お馴染みの「ドレミファソラシド」ではなく、「CDEFGABC」というアルファベット表記を使います。楽譜を見るときもよく出てきますので、これを機に覚えておくと良いでしょう。
- ウクレレを構えたときにいちばん下の弦が1弦で、上にあがるにつれて2弦、3弦、いちばん上が4弦です。混乱しやすいので注意しましょう。
3. チューニングはペグを回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
4. 音叉の音に1弦の音を合わせる
ウクレレを構えて音叉を右手にもったら、音叉をヒザや机といった硬いところで、トンッと軽く叩きます。
音叉が「ンーッ」といったかすかな音を出しながら振動していることを確認したら、すぐに音叉の根元の球状の部分をウクレレのボディに当ててみてください。そうするとウクレレが共振して、大きくA(ラ)の音が出ます。
そのまま1弦を鳴らしてみて、ペグを回しながら音叉の音に1弦の音を合わせていきましょう。
音叉の音を聴いたら1弦を鳴らす→1弦の余韻を鳴らしっぱなしでもう一度音叉を鳴らす、のくり返しです。
5. 音が高いと感じたら、一度低くする
ウクレレのチューニングは基本的に弦を巻き取りながら(音を高めながら)行います。
これは弦を緩めながらチューニングすると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるためです。
「弦の音が音叉より高くなってしまった」と感じたときはいつでも、音叉より音が低くなるように弦を一気に緩めて、そこからあらためて弦を高めながらチューニングしましょう。
6. 1弦の音をもとに、2弦をチューニング
1弦の音がAに合ったら、ここで音叉の役目は終了です。
こんどは1弦の音に合わせて2弦をチューニングします。
まず1弦の開放音と2弦5フレットの音を同時に鳴らします。そのまま2弦のペグを回して、1弦の開放音と同じになるようにチューニングしてください。
ここでも2弦の音が高くなった場合は、いちど弦を緩めてから巻いていくのを忘れないようにしましょう。
7. 2弦の音をもとに、3弦をチューニング
2弦5フレットの音が1弦の音と同じになったら、こんどは2弦の音に3弦を合わせましょう。
2弦の開放音(E)は、3弦4フレットと同じ音です。先ほどと同じように、2弦の開放音と3弦4フレットの音を鳴らしながら、3弦のペグを回してチューニングします。
8. 1弦の音をもとに、4弦をチューニング
3弦のチューニングが終わったら、最後は4弦です。
4弦の場合は、2フレットの音が1弦の開放音(A)と同じ音です。1弦の開放音と4弦2フレットの音を鳴らしながら、4弦のペグを回してチューニングしましょう。
9. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、音を確認してみましょう。
どれかひとつの弦でも音がズレていると、その後にチューニングした弦も連鎖的にズレてしまいます。少しで音が気持ち悪いなと感じたら、最初の手順からくりかえして、どこで音がズレてしまったのかを発見しましょう。
頼れるのは自分の耳だけなので、最初は難しいかもしれません。慣れるまではくり返し、慎重にチューニングすることが大事です。そうすれば自ずと音感も鍛えられていくでしょう。
ピッチパイプを使ってウクレレをチューニングする
ピッチパイプはそれぞれの吹き口を吹くことで、ウクレレの各弦と同じ音程が出せます。
軽くて持ち運びもしやすいのがとても便利ですが、質素なつくりのものなのでそもそも音程が微妙にずれていることも。
いざというときのための予備品として持っておくのは良いですが、普段のチューニングは出来るだけ電子チューナーを使いましょう。
【動画】ピッチパイプを使ったチューニングの方法
ピッチパイプを使った、ウクレレのチューニング方法を動画で知りたいならコチラ。
1. 音を実際に出しながらチューニング
ウクレレ用のピッチパイプの吹き口には、それぞれ弦の番号と音階が表示されています。
口にくわえて音を出しながら、該当する弦の音を鳴らして同じ音になるようにチューニングしていきましょう。
2. チューニングはペグを回して行う
ウクレレのチューニングは、ヘッド(頭部分)にあるペグというパーツを回して行います。
ペグを回すと、弦が張られたり緩んだりすることで音程が変わります。
ペグにはストレートペグとギアペグの2種類があります。あなたのウクレレのペグがどちらに回せば弦が緩み(=音程が低くなる)、どちらに回せば締まる(=音程が高くなる)のかを確認しておきましょう。
3. 1弦から音を合わせていく
弦は1本ずつチューニングしていきます。いちばん下の1弦から始めましょう。
ウクレレを構えたら、1弦のペグを1回転ほど緩めてください。
ウクレレのチューニングは基本的に弦を巻き取りながら(音を高めながら)行います。これは弦を緩めながら目的の音に近づけると、演奏中にチューニングが狂いやすくなるためです。
弦を緩めたら、ピッチパイプのAと書かれている吹き口から音を出し、同時に1弦も鳴らしてみましょう。
ピッチパイプより1弦の音のほうが低くなっていますか?では、1弦のペグを回しながら少しずつ音を高めて、ピッチパイプの音と同じになるように調整してください。
「弦の音がピッチパイプより高い」と感じたときはいつでも、ピッチパイプより音が低くなるように弦を一気に緩めて、そこからあらためて弦を高めながらチューニングしましょう。
4. 残りの弦もチューニングする
1弦の音がぴったり合ったと感じたら、残りの3本の弦も順に合わせていきましょう・
5. チューニング完了!
すべての弦のチューニングができたら、最後にすべての弦をポロンと鳴らして、音を確認してください。
ピッチパイプを使ったチューニングでは、頼れるのは自分の耳だけです。ひとつひとつの弦は音が合っているように聴こえても、4本同時に鳴らすとどうにも気持ち悪い、ということもあります。
1回でうまくいくとは思わず、繰り返し慎重にチューニングするようにしましょう。
▼クリックで各項目までスクロール▼
ウクレレのチューニング道具の種類
チューニングには、ウクレレの音を計測し、基準となる音に合わせるための「チューナー」と呼ばれる道具が必要です。
代表的なチューナーは次の5種類です。
電子チューナー(クリップ型・カード型)
ウクレレの音を感知し、音程が合っているかどうかを電子的に確認するのが電子チューナーです。
電子チューナーには、クリップ型とカード型の2種類があります。
- クリップ型 電子チューナー
ウクレレの先端(ヘッド)をクリップで挟みこむように取り付けるチューナー。ウクレレの音の振動を感じとり、その音程を液晶画面に表示します。
- カード型 電子チューナー
内蔵マイクでウクレレの音を直接拾ってチューニング。机やヒザの上に置いて使います。周囲の音はすべて拾うので、屋外など騒音のある場所や、ほかの演奏者がいる場所では使えません。
スマホアプリ
最近では無料スマホアプリでも十分にチューニングできてしまいます。仕組みはカード型と同じで、スマホ内蔵のマイクを使ってチューニングします。
音叉、ピッチパイプ
音叉(おんさ)やピッチパイプは、特定の音程をいつでも鳴らすことができるアナログなチューナー。
道具から出る音を自分の耳で聴きながら、その音にウクレレの音程を合わせていくというチューニング方法です。
- 音叉(おんさ)
柄の部分を持って硬いところで叩くと、ラ(A)の音が鳴る金属の道具。オーケストラなどでも使われるもっともシンプルなチューナー。
- ピッチパイプ
4つの吹き口に息を吹き込むと、それぞれウクレレの4本の弦に対応した4つの音程が出ます。
ウクレレ初心者におすすめのチューナーはどれ
クリップ型電子チューナーをメインに使って、念のためにスマホアプリもインストールしておく、というスタイルがいちばんおすすめです。
手軽さ・速さ・精度などの点において、やはりクリップ型電子チューナーは最も優れたチューナーです。
万が一クリップ型チューナーが電池切れになったときや、離れた場所に置いてきてしまった場合に備えて、スマホアプリもダウンロードしておくと良いですね。
スマホアプリはとても便利なので、これだけでも良いのでは?と思ってしまいます。しかし静かな場所でしかチューニングできない、音程の精度が少し不安、などのデメリットもあるので、やはりクリップ型電子チューナーはひとつ持っておくべきでしょう。
音叉やピッチパイプを使ったチューニングにもメリットはある
一見あまりに原始的でめんどうにも思える音叉・ピッチパイプを使ったチューニングですが、メリットもあります。
それは、音感が鍛えられるということ。
音叉やピッチパイプを使ったチューニングでは、道具から出る音とウクレレの音をなんども自分の耳で聴きくらべます。
この過程で音程に対する感覚がどんどんシビアになっていき、そのうち音を聴いただけでチューニングが合っているかどうかがわかるようになるのです。つまりどんなときでも美しい音程で演奏ができるということ。
初心者の方でも余裕があれば、音叉やピッチパイプでチューニングした後に電子チューナーでチェックをする、という方法を試してみてはいかがでしょうか。基礎力の向上に大いに効果がありますよ。
▼クリックで各項目までスクロール▼
ウクレレのチューニングを行うタイミング
チューニングは練習のたびに毎回行ってください。
ウクレレは弦楽器のなかでもチューニングの狂いやすい部類です。そしてチューニングのずれた演奏は聴くに堪えません・・・
練習前には必ず、また長時間練習するときには練習の途中でもチューニングを行うようにクセづけましょう。
何度やってもチューニングが狂うor合わない。その理由は?
いくらチューニングのズレやすいウクレレといえども、「チューニングがまったく合わない」「20分もすると勝手にチューニングがズレる」となると異常です。そんな時は次の可能性を疑ってください。
- 新しい弦を使っている
- ペグのネジが緩んでいる
- 安すぎるウクレレを使っている
- 上のどれにも当てはまらない
新品や弦を張り替えたばかりのウクレレはチューニングが安定しません。これは仕方がないことです。チューニングをくり返すうちに弦が伸びて安定してきます。ちなみに最初にグイッグイッと弦を軽くひっぱっておくと、この時間が短縮できます。
弦を巻き取るペグのネジが緩んでいる可能性があります。ギアペグならドライバーで、ストレートペグなら10円玉で締めましょう。
ウクレレは海外のお土産などで3000円以下でも手に入ってしまいますが、これは正直まともな演奏には使えません。そもそもペグやネックの作りが悪く、いくらチューニングをしたところで音程が合わないこともあります。また、開放弦で合っていてもフレットを押さえると音程がズレる、なんてこともあるので要注意。
なんらかの原因でペグが壊れたり、乾燥や多湿によりウクレレが歪んでしまったりなど、ウクレレそのものの不調による場合もあります。上のどれにもあてはまらない場合は、楽器屋さんに相談するをおすすめします。
チューナーを忘れた?音叉もピッチパイプも持ってない!!・・・こんなものが代わりになります
チューニングは練習や演奏のたびに毎回行うもの。
最後の練習のときに机の上に置き忘れてしまって、いざ外で演奏しようと思ったら音叉が見当たらない・・・。はたまた、いつも使っているチューナーの電池が切れてしまった!!
なんてことは意外に起こってしまいます。
そんなときでも焦りは禁物。実はいくつかの身近なもので代用が可能です。
代用品その1. スマホで「ウクレレ チューニング」と検索する
お手持ちのスマホのインターネット検索エンジンがYahooの場合(iPhone/SafariはYahoo)、「ウクレレ チューニング」と検索してみてください。
なんと上の画像のようにウクレレの各弦の音を出すことが出来ます。
チューナーアプリをインストールしたスマホの電源が切れたなら、隣の人にブラウザを開くように頼んでみましょう。
代用品その2. 固定電話の待機音(Gの音)を使う
チューナーどころか、スマホの電池も切れた!!なんていう状況になってしまったら、最後の手段です。
固定電話で受話器を上げたときに、「プーー」という音が聴こえますよね?
実はあの待機音は、ソの音なのです。つまりウクレレの4弦、Gの音と同じ。
受話器を耳に当てて、音叉と同じ要領でチューニングしましょう。
代用品その3. 他の楽器を使う
電子ピアノやハーモニカなど、安定した音が出せる楽器が身近にあればそれを利用しましょう。
固定電話を使うよりよっぽどストレスは少ないはずです。
いざというときのためにウクレレの各弦の音階を覚えておくと、他の楽器でもその音を鳴らすことができるでしょう。
まとめ
ひとことにチューニングと言っても、いろんな方法があることが分かったのではないでしょうか。
しつこいようですが、チューニングは必ず練習や演奏のたびに行うようにしましょう。ウクレレ本来の、美しくも愛嬌のある音色は、チューニングなくして出すことはできません。
いずれのチューニング方法であっても、その基本をおさえておくことで、練習が何倍も楽しくなり、上達も早まること間違いなしです。
▼クリックで各項目までスクロール▼