- 爽やかな曲もムードのある優しい曲も、どんな曲にも合う
- 弾き語りがカンタンに演奏できる
- 一人でも、みんなでも演奏できる
- 軽くて持ち運びが便利。場所もとらない
- 音が大きくないので、自宅で練習できる
- 安価に始められる
「何か趣味を始めたいけど、時間も場所も限られてるし・・・」そんな欲張りな生き物。そう、私たち大人。
そんな大人にとって、ウクレレが理想的な趣味である理由は挙げればキリがありません。
ウクレレを始めるのに迷う理由は見当たりませんが、それでも始める前にひとつ覚えておいて欲しいことがあります。
独学には要注意、ということです。
大人はやっぱり教本を見るべき
ウクレレにも「最初に体に染み込ませておきたい基礎」というものがあります。
それは例えば手のフォームだったりリズムだったりするのですが、これらの基礎をしっかり身につけているかどうかはウクレレにおいて致命的な問題だったりします。
というのも、基礎のともなっていない演奏はどうしても初心者っぽく聴こえてしまうのです。大人がこれをやってしまった場合その末路は「下手の横好き」。
逆に基礎さえしっかりしていれば、どんなに簡単でシンプルな曲でも「こなれた演奏」に見えるから不思議なものです。
基礎は、言うなれば“無駄のない安定した演奏のための要点”のようなもの。つまり基礎の習得がウクレレの上達を早める近道とも言えます。
たまに「楽器は個性が重要だから、人の真似をせず独学で練習すべき」という意見も耳にします。確かに一理ありますが、これはあり余る情熱と時間のある若い世代にのみ当てはまることかと。
また残念ながら、基礎は独学では身につきません。時間の限られた大人だからこそ、教本をお手本にして基礎を身につけるべきでしょう。
悪い教本と、良い教本
それではどのような教本を手にとるべきでしょうか。
残念ながら多くの教本は、浅く広く作られていたり、逆に専門的すぎる内容になっていたりと、一冊だけではうまく機能しないものがほとんどです。
未経験者がもつ疑問を1冊で網羅できればそれが理想です。しかしそれはそれで分厚くなりすぎて、初心者には胸焼けのする内容になりかねません。
多くの人がレッスン教室を選ぶのはこれが理由でもあります。講師の言うことをひとつひとつこなしていけばいいので、精神的なハードルは下がるからです。
とはいうものの、やはりレッスン教室に通うのは費用の負担が大きいです。加えて時間の制約という弱点も無視できません。
何よりも、レッスン教室の授業時間だけで楽器が上達することはありません。たとえレッスンに通っても、家でひとりで練習する時間は必ず必要なのです。
ではどうすれば良いのでしょうか。答えは簡単です。
そうです、映像です。
楽器の練習で何かのお手本を参考にするとき、そのお手本を「読む」<「見る」≦「聴く」<「観る」の順に、一度に得られる情報の量が多くなります。具体的に言い換えるなら、文字<写真≦音源(CD)<映像(DVD、動画)ということですね。
文字、写真、あるいはCDが付いているだけの教本は、受け取る側によって異なる解釈ができてしまいます。それゆえ、抜け落ちてはいけない部分が抜け落ちてしまったり、ズレた解釈をしてしまったり、ということが起こりがち。
映像であれば、聴いたまんまの音が出るように、観たまんまのフォームを真似すれば良いだけです。
「基礎を習得する」という目的においては、映像(DVD付き教本)を観て真似をするというのが最短にして最大の効果を得られる方法でしょう。
「古川先生の初心者向けウクレレ講座」の特徴
ここまでで、教本がなぜ大事なのか、教材としては映像が一番、ということについて説明しました。ここでやっと本題の、「古川先生の初心者向けウクレレ講座」のレビューに移りたいと思います。
先に言っておきますが、当サイトでは「古川先生の初心者向けウクレレ講座」をおすすめしています。
ですのでこの章では、どこがおすすめなのか?を紹介していきたいと思います。
とにかく抜けがない
この記事では「DVD付き教本が、ウクレレ教材として優れている」ということを主張してきました。お察しの通り、この「古川先生の初心者向けウクレレ講座」もまさしくDVD付き教本です。
どちらかというと教本自体は補足的な内容で、DVDがメインとなっているのですが、このDVDがすごい。
本当にゼロの状態からスタートする人に向けて、これでもかというくらい丁寧に説明をしています。
一つ例を挙げます。次の画像は動画の一部を抜粋したものです。
「弦とは何か」というところから説明しています。
ウクレレを弾いたことがなくても、「弦」という言葉は、知っている人の方が多いかもしれません。
しかし、当然ですが知らない人も必ずいます。
知らない人にとっては、こういった細かい部分の疑問や新しい知識をないがしろにされると、それがつまずきポイントになってしまうのです。もちろん、つまずきポイントが増えれば、それは基礎の欠落に繋がります。
全ての人が、100%理解できるように。そんな思いがひしひしと伝わる丁寧な解説です。
一方で、古川先生の優しい話し方のおかげなのか、ウクレレを知っている人が観ても「細かすぎるだろ」とはならないのが不思議。
手元がどうなっているかとても観やすい
最近では、昔に比べるとDVD付き教本も多く見かけるようになりました。しかし、正面からの少し引いた映像しか収録されておらず、肝心の手や指先がどんな風に押さえたり弾いたりしているのかよくわからないDVDも多いのが事実です。
「古川先生の初心者向けウクレレ講座」では右手、左手、それぞれが複数の角度から写されています。それぞれの角度からフォームを見ることで、限りなく忠実に真似することができます。
左利きの人の為に左右反転映像まで用意する徹底ぶり。
きちんと歌ってる
この教材のように「きちんと講師が自分で歌いながら、弾き語りのレッスンをする」というDVDって意外に多くない気がします。
実際に弾き語りをしたらどんな風に見えるか、というのが客観的に観れるぶんこれは大きなメリットでしょう。
ちなみに、公式サイトの動画でも一部見られますが、古川先生、とてもいい声です。
収録曲が多い
この講座には、フォークソングの名曲や懐かしの童謡を中心に、初心者の練習にぴったりなレッスン用楽譜が10曲収録されています。
ちなみに収録曲はこちら。
- 歓びの歌
- 童謡「うみ」
- アロハ・オエ
- ルージュの伝言
- 翼をください
- 贈る言葉
- ソロで歓びの歌
- ふるさと
- 大きな古時計
- オーラ・リー
これらは全てDVD内で弾き方が解説されており、なおかつ書面の楽譜もついてきます。
もし好みの曲がないとしても、正直これだけ弾けるようになれば、あとは自分で楽譜さえ用意すればどんな曲でも弾けるようになっているでしょう。
ウクレレ本体、グッズもついたスタートセットがなかなか
この「古川先生の初心者向けウクレレ講座」ですが、ウクレレ本体と、チューナーなどの必要なグッズが一式そろった、入門セットも販売されています。
このセットがなかなか良い内容になっていて、なんと当サイトで事あるごとにおすすめしている、KALA(カラ)のソプラノウクレレKA-Sと、Famousの便利チューナーUT-301がついてきます。
どちらの機種も管理人が普段から愛用しているモデルなので、なぜか少し誇らしい気分になります。
長く使える製品ばかりが一緒になったセットです。グッズを揃えるのが面倒だったり、何を買うか悩んでいる人は、このセットさえ購入すればまず間違いないでしょう。