アイキャッチ:ウクレレチューナーの選び方とオススメ7選

ウクレレを始めて、実はいちばん最初に覚えるのは「チューニングの方法」かもしれません。

ウクレレの軽やかで愛嬌のある音色は、ちゃんとしたチューニングがあってこそ。プロ・アマ問わず、チューニングは練習のたびに行われるものです。

そんなチューニングに必要不可欠なのが「チューナー」。

いつも使うものだからこそ、カンタンに、素早く、なおかつ正確にチューニングが行えるものが良いです。

とはいえ、チューナーにはたくさんの種類があります。これからウクレレを始める人はどれを選べばよいかあまりピンとこないはず。

今回は、ウクレレチューナーの賢い選び方と、選りすぐりの使いやすいチューナー人気7選をランキング形式で紹介します。

ウクレレチューナーの種類

ウクレレチューナーは、大きく次の4つのタイプに分類されます。

  • クリップ型チューナー
  • マイク内蔵型チューナー
  • 音叉
  • ピッチパイプ

ひとつずつ特徴を見ていきましょう。

クリップ型ウクレレチューナー

クリップ型ウクレレチューナー

最近ではチューナーと言うと、一般的に電池を使う「電子チューナー」のことを指します。なかでも楽器の一部分に取り付けて、音の振動を直接感じとるのがクリップ型チューナーです。

ヘッド(先端部分)に取り付けてチューニングするのですが、両手が自由になるのでチューニングがとてもカンタンに行えます。また角度を自由に調整できるものも多く、チューニング中に液晶画面が見やすいのも特徴。

ちなみにクリップ型にはウクレレ専用チューナーと、クロマチックチューナーの2タイプがあります。

ウクレレ専用チューナーは、ウクレレのチューニングに必要な4つの音階しか表示しません。

一方のクロマチックチューナーは、半音階(#や♭)を含む全12音階を表示するので、ギターなどの他の楽器や、変則チューニングにも対応しています。

中には、ウクレレ専用モードとクロマチックモードで切り替えられるスグレモノも。

マイク内蔵型ウクレレチューナー

マイク内蔵型ウクレレチューナー 

内蔵マイクでウクレレの音を拾ってチューニングするのが、マイク内蔵型チューナー。その形からカード型とも呼ばれます。

チューナーを机や楽譜立て、ヒザの上において、ウクレレを鳴らしながらチューニングします。

とても安価なものから、メトロノームのついた高性能なものまでたくさん種類があります。楽器屋で一番よく見かけるのもこのタイプではないでしょうか。

ほとんどのものがクロマチックチューナーであり、シンプルにその場で鳴っている音の音程を表示する仕組みなので、ギターや管楽器など、様々な楽器に使うことができます。

一方で、騒音のある場所や、他に演奏者のいるところではチューニングが不安定になるという難点も。

音叉

音叉

もっとも歴史があり、かつアナログなチューニング道具が、音叉(おんさ)です。

音叉は、机やヒザなどの硬いところで軽く叩いて振動させると、必ずA(ラ)の音を出します。

ウクレレは一番下の1弦A(ラ)の音なので、音叉の音に1弦の音を合わせることでチューニングが可能です。1弦の音が合えば、今度はその1弦の音を基準にして他の弦を合わせていく、という手法です。

ピッチパイプ

ピッチパイプ 780_500

ピッチパイプは、それぞれの吹き口を吹くとウクレレの各弦の音が鳴る、というウクレレ専用のチューニング道具です。(ギター専用やバイオリン専用ピッチパイプもあります。)

4つの吹き口から音を出しながら、該当する各弦の音を合わせていきます。

チューナーの選び方

ウクレレのチューナー道具

それでは、この中からいったいどのタイプを、そしてどんな機能がついたモデルを選べばよいのでしょうか?

このサイトでは、「初心者が最初の一台として買うならどんなチューナーが良いのか」という基準をもとに、その選び方と注意点を紹介します。

少々長いかもしれませんので、具体的におすすめ製品がいますぐ知りたい!という方は飛ばしてもらっても大丈夫ですよ。
>おすすめチューナーランキングまでスキップする<

初心者にはクリップ型チューナーがおすすめ

オススメはクリップ型チューナー
結論から言うと、初心者には間違いなくクリップ型チューナーがおすすめです。

両手が自由になるのでチューニングに集中しやすく、画面表示もシンプル。とても効率よくチューニングが行えるため、初心者のみならず全ての人におすすめできます。

ウクレレ専用チューナーとクロマチックチューナーはどっちを選べばいいの?

クリップ型はウクレレ専用チューナーとクロマチックチューナーの2タイプに分けられることはすでに述べました。

初心者にはウクレレ専用が使いやすい、という評判も良く目にしますが、当サイトでは初心者であってもクロマチックチューナーを使うことをおすすめしています。理由を説明しましょう。

ウクレレ専用チューナーは4つの音しか表示しません。それゆえ見るべき音の数が少なく、扱うボタンも電源ボタンくらいしかないので、たしかに初心者には扱いやすく感じられるでしょう。

しかし、この「4つの音しか表示しない」という特徴が、逆に大きな混乱を招くケースがあります。

それは弦を交換した直後のチューニングです。

弦を交換した直後は、弦の音程は目的の音程よりかなり低い状態にあります。この状態からチューナーで現在の音程を確認しつつ、結構な回数ペグを巻いていかなければなりません。

しかしウクレレ専用チューナーの場合表示できる音階が4つだけなので、いったい今自分がどの音程を弾いていてあとどれだけ巻けば目的の音になるのかが非常にわかりづらいのです。

下の図は、4弦をGに合わせたい時の例です。

ウクレレ専用チューナーとクロマチックチューナーの表示の違い

他にもこんな時に同じことが起こります

  • ウクレレを新品購入した時・・・弦はかなり緩められた状態で出荷されていて、目的の音程まではとても離れた状態です。
  • 小さなお子さんがペグをいじってしまって・・・「あれ?なんだか音がおかしいけど、どうおかしいんだろう・・・」

一方のクロマチックチューナーはというと、すべての音階を表示します。常に今自分が弾いている音程を表示してくれるので、CDEFGABの順番さえ覚えていれば(といってもABCDEFGの順番を並び替えただけですが)、「今Dということは、Gにするにはもっとたくさん巻かなきゃ」とか「F#が表示されたということはもうすぐGだな、ちょっとゆっくりペグを巻こう」というふうに調整が可能です。

この方法は慣れてしまえば何も考えなくても出来るようになりますし、コードを覚えるときにも役に立ちます。

何よりクロマチックチューナーは様々な楽器に対応している分、販売数やモデル数も非常に豊富。外観や機能など、選択肢の幅が増えるのもおすすめする理由の一つです。

マイク内蔵型はどんな時に使う?

マイク内蔵型(カード型)は、クリップ型に比べてサイズが大きいぶん、多機能なものも多いのが特徴です。メトロノーム機能付きが良い例ですね。

ただし昨今では、便利なメトロノームアプリが無料で手に入ります。チューナーにメトロノームの機能が必要かどうかは個人の好みといったところ…

また先ほども述べたように、騒音のある場所で使いづらい、チューニングの時の置き場所に困る、という難点もあります。

いろいろな点でクリップ型のほうがおすすめなのですが、意外に多いのが「ウクレレにクリップ型を付けたルックスが好きじゃない」という意見。

管理人はあまり感じませんが、楽器にはなにも取り付けたくない、という人にはマイク内蔵型がおすすめです。

音叉やピッチパイプを使うメリット

チューナーに比べて、音叉やピッチパイプを使ったチューニングは、初心者にはあまりにアナログでめんどうに感じられるかもしれません。

ただ、これらの特徴である「道具が出す音にウクレレの音を合わせていく」という作業は、続けていると音感が飛躍的に良くなります。

音感が良くなると、ウクレレのチューニングがズレてしまった時にすぐに気づくことが出来るので、常に美しい音程で演奏できるようになるのです。

いずれにせよ、どちらも高価なものではないので1つ持っておくと便利です。電池が不要なので、いざという時に役立ちますよ。

おすすめ便利チューナーTOP7選

おすすめウクレレチューナーTOP7

お待たせしました。

少し長くなってしまいましたが、ここで管理人が自信をもっておすすめする、人気ウクレレチューナーTOP7を紹介しましょう!

【第7位】KORG / HT-U1 ヘッドチューン

KORG HT-U1
参考価格 : ¥972
タイプ : クリップ型
チューニングモード : ウクレレ専用のみ
オートパワーオフ : ◯(10分)
外形寸法 : 54(縦)x 34(横)x 24(高)mm
公式サイトURL : KORG 公式商品ページ

非常にシンプル、かつ直感的に理解しやすい表示で、初心者にも人気の高いウクレレ専用チューナーです。

当サイトではすでに述べた通り、ウクレレ専用チューナーはあまりおすすめしておりません。ただ、ウクレレによく合うこのルックスが好きな方も多いのではないでしょうか。安価な製品ですし、ある程度慣れた人であればクロマチックチューナーと併せてひとつ買っておいても良いでしょう。

【第6位】KORG / TM-60 コンボチューナーメトロノーム

KORG TM-60
参考価格 : ¥3,045
タイプ : マイク内蔵型
チューニングモード : クロマチックモード/サウンドアウトモード/サウンドバックモード
オートパワーオフ : ◯(20分)
外形寸法 : 74(縦)x 111(横)x 18(高)mm
公式サイトURL : KORG 公式商品ページ

メトロノーム機能のついた、マイク内蔵型多機能チューナー。

まるでピッチパイプのように、各音階を内蔵スピーカーから鳴らせるサウンドアウトモードも搭載。別売りの外部クリップマイクを使えば、騒音に弱いというマイク内蔵型のデメリットすら解消されます。まさにオールインワン。

シックな黒色も良いですが、ラインナップを増やしているサンリオキャラクターコラボモデルがかわいいです。

【第5位】SWIFF / カートゥーンチューナーシリーズ

SWIFF Cartoon Series
参考価格 : ¥1,680
タイプ :
チューニングモード : クロマチック/ギター/ベース/ヴァイオリン/ウクレレ
オートパワーオフ : ◯(5分)
外形寸法 : 81(縦)x 26(横)x 52(高)mm
公式サイトURL : SWIFF 公式商品ページ

なんとも可愛いいルックスの、SWIFFのクリップ型カートゥーンチューナーシリーズ。その見た目とは裏腹に、一定時間音の信号がないときに電源を自動的に切るオートパワーOFF機能を備えていたり、クロマチックモードとウクレレ専用モードが選べたりと、かなりの実力派です。

クロマチックチューナーであれば、こういった個性的なデザインのチューナーもたくさんあるので、お好みのデザインを探してみてはいかがでしょうか。

【第4位】D’Addario / PW-CT-15 プラネットウェーブス マイクロサウンドホールチューナー

D'Addarrio PW-CT1
参考価格 : ¥2,677
タイプ : サウンドホール取付クリップ型
チューニングモード : クロマチックモード/td>
オートパワーオフ : ◯(10分)
外形寸法 :
公式サイトURL : D’Addario 公式商品ページ

チューナーとしてはいささか高価に感じられるD’addario(ダダリオ)のPW-CT-15。クリップ型の一種なのですが、特徴的なのがその取り付ける場所。なんとサウンドホールの内側に隠すようにして取り付けるのです。

弾いている人だけがチューナーの表示を見られる構造になっており、ウクレレに常に付けていてもほとんど目立ちません。クリップ型を取り付けた時のルックスが気になる人にとってはまさに革新的な発想。

チューナーを持ち運ぶ必要がないという利便性からも、現在、中・上級者の間で憧れの的となっています。

【第3位】ARIA / ACT-SP クリップチューナー

ARIA ACT-SP
参考価格 : ¥780
タイプ : クリップ型
チューニングモード : クロマチック/ギター/ベース/ウクレレ(KeyC, KeyD)/ヴァイオリン モード
オートパワーオフ : ◯(5分)
外形寸法 : 48(縦)x 34(横)x 37(高)mm
公式サイトURL : ARIA 公式商品ページ

可愛い系クリップチューナー第2弾です。ブルー、ピンク、ホワイト、ブラックの4色があります。その小ささと軽さからウクレレに付けっぱなしにする人も多いよう。

安価なわりに、オートパワーOFF機能やウクレレモードも搭載していたりと、性能は決して劣っていません。

【第2位】S.Yairi / SYC-01 クロマチッククリップチューナー

S.Yairi SYC-01
参考価格 : ¥647
タイプ : クリップ型
チューニングモード : クロマチックモード
オートパワーオフ :
外形寸法 : 60(縦)x 30(横)x 45(高)mm
公式サイトURL : S.Yairi 公式商品マニュアル

電源ボタンのみの簡単な構造、大きくて見やすいアルファベット、チューニングが合うと派手に色が変わる液晶表示。

シンプルさを突き詰めたような機能と、そのお手頃な価格は、初心者の定番モデルと言ってよいでしょう。

【第1位】Famous / UT-301 クリップ型ウクレレチューナー

Famous UT-301
参考価格 : ¥2,095
タイプ : クリップ型
チューニングモード : クロマチック/ウクレレ(KeyC, KeyD) モード
オートパワーオフ : ○(3分)
外形寸法 : 45.8(縦)x 35.6(横)x 13.8(高)mm
公式サイトURL : Kiwaya 公式商品ページ

管理人が最もオススメするのが、このUT-301。

国産ウクレレの老舗メーカーFamousから販売されているですが、何よりのポイントは表示の見やすさと、チューニングの安定性。S.Yairiと同じくチューニングが合うと表示色が変わるのですが、この色の輝きが大変見やすく、しかもカッコ良いのです・・・。

肝心のチューニングにおいても、チューナーの針ブレが少ないので、微調整がとてもスムーズ。グリップ部分も非常に頑丈で調整も楽チン。最初に買えば長年使えるベストモデルです。

おまけの3品

おまけ、と言ってはなんですが、せっかくなので音叉やピッチパイプも紹介しましょう。

その1.K&M(ケーアンドエム)音叉

ウィットナー音叉
参考価格 : ¥800

音叉も幾つか種類はありますが、お手頃なのはK&M製ではないでしょうか。音叉でチューニングしている姿ってちょっとカッコイイですよね。ウクレレケースに入れておいても場所をとりません。

その2.MAHALO / ピッチパイプ

MAHALO ピッチパイプ
参考価格 : ¥619

ピッチパイプも安価に手に入ります。MAHALO製はヤシの木のイメージがプリントされていて、なんとも可愛いですね。

その3.スマホアプリ

チューナーアプリ画像

実はスマホアプリでもたくさんのクロマチックチューナーやウクレレ専用チューナーがあります。スマホの内蔵マイクを利用して、マイク内蔵型チューナーと同じ要領でチューニングが可能です。

最近のアプリの性能はバカにできず、結構使えてしまうので、いざという時のための予備としてインストールしておくと便利ですよ。

ただしマイク内蔵型チューナーと同様に、屋外や騒音のあるところではチューニングできないので、クリップ型チューナーはひとつ持っておくことをおすすめします。

チューナーはウクレレライフの伴侶

いかがだったでしょうか。気になるチューナーは見つかりましたか?

まだどれにすればいいか決められない・・・という人は、実際のチューニングの仕方を知れば、どれが自分にとって使いやすいかイメージしやすいかも。

アクセサリであるチューナーに、あまり悩む時間やお金をかけたくない気持ちもあるかもしれません。

とはいえ、チューナーはウクレレライフをいつも支えてくれる、いわば伴侶!
自分が一番使いやすい、と思うものをしっかり選んでくださいね。